CORDURA コーデュラって何?

最近街や店頭で多く見かける、このマーク、コーデュラ(CORDURA)。
このロゴが商品についてはいるものの、一体CORDURAとは何の特性があるのか?
どんな素材なのか?他の素材とどう違うの?というところは、知らない方も多いのではないでしょうか。

CIRDURAのロゴマーク

CORDURA(コーデュラ)とはアメリカ インビスタ社が企画・開発・製造した生地の名前。
WEB上で調べると、耐久性、撥水性は通常のナイロンの7倍!との情報をみかけます。

実際にこの生地の耐久性について、アメリカ インビスタ本社に直接問い合わせたところ、いただいた資料の中に、このグラフがありました。

CORDURAの強度を表したグラフ

インビスタ社がいうには、この結果は発表しているものの、7倍という数字は名言しておらず、ネットで情報が勝手に一人歩きしているとのこと。
でもグラフをみると確かに通常のナイロンの7倍になっていますね。

この特性を活かして数々のアパレルブランドや雑貨メーカーが多く使用するようになり、最近は日本でもこのロゴのついた商品を多く見るようになったんですね。


アメリカ インビスタ社とは?

インビスタ社のロゴマーク

販売元であるインビスタ社は、もともとアメリカ3大財閥のひとつ “デュポン社”の繊維部門で、様々な化学繊維商品を開発していました。

2003年にデュポン社から分社化されて、今は子会社になっていますが、もともと“ナイロン”という化学繊維もこのデュポン社の商品名でした。
それが今や素材名になっているんですね。
そのくらい化学繊維製品開発の先駆け的な会社です。


どんな用途に使われている?

磨耗、引き裂き、擦り切れに強く、スタイリッシュ。
さらに、軽量でありながら、高い強度を誇るファブリックだからこそ、様々な商品に使われているようです。

    アウトドア製品
    旅行かばん
    軍事用品
    ワークウエア
    アパレル

戦闘の試練に耐えるほどの強靭性を持続できる生地とのことで、さらには赤外線探知に反応しにくい繊維だそうです。


CORDURA(コーデュラ)の種類は?

CORDURAには、いくつか種類があり、よく街やショップで見かけるのは、[CORDURA 500D] もしくは [CORDURA 1000D]ですね。
では、これらにはどんな違いがあるのでしょうか。

耐久性による違いを表す“D”

ポイントは500Dや1000Dといった、末についているD。
これは“デニール”の “D”です。

デニールは糸の太さを表す単位。
その糸が9000Mの長さで、何グラムあるのか?という単位です。

糸の太さの直径を測ることができないので、一定量に使用されている重さを測るんですね。
(これは紙の厚さを重さ(g)で表記するのと同じですね)

つまり1000デニールは9000Mで1000グラム(1キロ)、500デニールは9000Mで500グラムということになります。
ですから、500Dより、1000Dの方が重いため、糸の密度が高いということになります。
ということは、500Dのコーデュラより1000Dのコーデュラの方がしっかりとしており、より耐久性に優れているということになります。


500Dと1000Dの違いの見分け方とは

糸の太さ

手元にある商品や店頭でみかけた時に、デニールまで記載があればよいですが、ない場合は、生地の繊維の太さを見ることで、見分けることができます。

間違えやすいのは、織りがキメ細かい=丈夫 と思われがちですが、これは違います。
耐久性に大切なのは糸の太さなんです。

下のスワッチ(生地サンプル)をご覧ください。
太い糸で織り込まれているものが1000D、細い糸で織り込まれているのが305Dです。

糸の太さによるCORDURAの生地を比較した写真

光の反射によるテカリ

太陽や室内灯などの、光の屈折による生地の“テカリ”も見分けるポイント。
細い糸(305D)の方が、光が細かく反射するため、ナイロンのような“テカリ”がでます。

一方で、太い糸(1000D)の方は、ナイロンのような“テカリ”は抑えられ、一見キャンバス生地のようにも見えるマットな質感になります。
光の反射で、商品全体の見え感や雰囲気が全く違ってきますので、重要な見分けポイントになります。


1000Dで撥水実験してみると・・・

コーデュラの耐久性はグラフの通り、でも撥水性に関してはどうでしょう?
当社のコーデュラビジネスバッグ(PL001)(生地は1000D)で撥水テストを行ってみました。
すると・・・予想以上の撥水性!

CORDURA生地が水滴を弾いている写真まずは、小雨を想定し、手でパッパッと水をかけて実験!結果は全く染み込まず。CORDURA生地上に丸い水滴が乗っている写真次に大粒の雨で実験!コップからぽたぽたと垂らしても大粒の水滴が綺麗に乗ります。これはすごい!大粒・小粒の水滴がたくさんCORDURA生地の上にのっている写真それならばと、大粒と小粒の雨を30分放置してみましたが、、、全く問題なし!

この実験は、同じバッグの同じ箇所を拭き取って何度も実験しているのですが、何がすごいって、水滴を拭き取った後に、どこが濡れてた部分かわからないほど、色が変わらない。
ということは、全く生地に染み込んでいないってことです。

防水ではないといえ、ここまで撥水性が高ければ、ビジネスシーンでは全く問題ありませんね。


長持ちさせたいものには1000Dを選ぼう!

TRANSICのCORDURAのビジネスバッグの写真

当社のメインバッグには1000Dを選定しました。
実際のところ、500Dと1000D、素材価格に驚くほど差がありますので、500Dで作った方が格段に安くあがります。

でも、長期的に使うものだから、値段よりも耐久性!
ビジネスで毎日使用するのであれば耐久性は必須です。
当社のバッグに1000Dのコーデュラを使用している理由はここなんですね。

ただし、用途によっては、耐久性よりも軽い方がいい場合もありますね。
バッグインバッグなど、カバンの中を整理するバッグ。

この場合などは、500Dのコーデュラの方が、ナイロンより丈夫で1000Dよりも軽いのでオススメです。

皆さんも生地の特性を知った上で、用途別にバッグを使い分けると、より快適なビジネスライフが送れるはずです!
ぜひ試してみてください。


コーデュラを使ったバッグのご紹介






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